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JasParが車載制御基盤ソフトウエアの開発成果を発表、
試作車も披露

[issued: 2010年2月4日]
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車載制御基盤ソフトウエアを適用した試作車
写真1 車載制御基盤ソフトウエアを適用した試作車
左から、ステアリング系制御に適用した日産自動車「フーガ」、ITS系制御に適用した本田技研工業「レジェンド」、安全制御に適用したトヨタ自動車の「レクサスLS460」。
 車載ソフトウエアの標準化団体JasParは2010年2月、都内で記者会見を行い、自動車の「走る」、「曲がる」、「止まる」など、走行系の機能を制御する制御系ソフトウエアに用いる車載制御基盤ソフトウエアの開発成果を発表した。また、この車載制御基盤ソフトウエアを部分的に適用した3台の試作車を披露した(写真1)。

 JasParは、2007~2009年度にかけて、経済産業省の支援の下、自動車向け共通基盤ソフトウエア開発事業を進めてきた。同事業は、自動車の電動化や高機能化により、規模が増大している車載ソフトウエアの開発を効率化することを目的としている。日産自動車のEV技術開発本部 EVパワートレイン開発部 エキスパートリーダーでJasParの副運営委員長を務める安達和孝氏(写真2)は、「車載ソフトウエアの規模は、最新の高級車であれば、コード行数に換算して7000万行に達している。そして、2015年には、1億行に到達すると見られている。これまでの車載ソフトウエア開発は、各社の仕様に沿う形で、独自開発を必要とする部分が大半を占めていた。しかし、車載ソフトウエアの規模の急速な拡大に対応するには、各社が共通して利用できるような基盤ソフトウエアを用意し、開発を効率化する必要がある。JasParでは、この基盤ソフトウエアについて、3つの領域に分けて開発を進めた」と説明する。3つの領域とは、車載制御基盤ソフトウエアの開発、開発ツールの開発、開発プロセスの確立のことを指す。

JasParの安達和孝氏
写真2 JasParの安達和孝氏
  車載制御基盤ソフトウエアの開発では、欧州の車載ソフトウエア標準規格であるAUTOSARをベースに、制御系ソフトウエアに最適化したJasPar仕様の基盤ソフトウエアを開発した。このJasPar仕様の基盤ソフトウエアは、標準的なAUTOSAR仕様の基盤ソフトウエアと比較して、信頼性、使用性、効率性について高い評価結果が得られたという。開発ツールの開発では、国内企業が得意とする“すり合わせ開発”の強みを生かせるような、設計から検証までのツールチェーンを確立した。そして、JasPar仕様に適合する車載ソフトウエアを自動生成するツールも開発した。このツールは、ツールの開発に携わったイーソルとチェンジビジョンが、2010年中に発売する予定である。開発プロセスの確立では、車載ソフトウエア開発に必要な技術者のスキルを定義することにより、スキルの「見える化」を実現した。また、技術者のスキルと開発の進捗状況の相関を分析することで、開発効率を向上する仕組みを構築した。

 開発した車載制御基盤ソフトウエアについては、3台の試作車に組み込んで評価/検証を行った。トヨタ自動車を中心とする安全制御への適用では「レクサスLS460」を、本田技研工業を中心とするITS(高度道路情報システム)系制御への適用では「レジェンド」を、日産自動車を中心とするステアリング系制御への適用では「フーガ」を用いて評価が行われた。

(朴 尚洙)
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