日本テキサス・インスツルメンツは2009年6月、ユニバーサルパラレルポート(uPP)を搭載した製品など4品種のDSPを発表した。固定/浮動小数点対応のDSPコア「C674x」を搭載した「TMS320C6742(以下、C6742)」、「TMS320C6746(以下、C6746)」、「TMS320C6748(以下、C6748)」、C674xに加えて英ARM社のプロセッサコア「ARM9」も搭載した「OMAP-L138」である。C6748とOMAP-L138にはSATA(Serial Advanced Technology Attachment)インターフェースが搭載されている。動作周波数はいずれも300MHz。大容量のストレージや高速データ通信機器などを主なターゲットとする。
C6742/6746/6748の特徴の1つは、消費電力が少ないこと。動作時は420mW、スタンバイ時は7mWの消費電力を実現している。uPPの搭載により、FPGAや高速データコンバータ、ほかのC6742/6746/6748やOMAP-L138との高速通信が可能だ。C6748は、SATA Ⅰ(1.5ギガビット/秒)とSATA Ⅱ(3.0ギガビット/秒)に対応している。
一方、OMAP-L138は、C674xとARM9のデュアルコアプロセッサ構成により、直感的な操作が可能なタッチスクリーン、ネットワーク機能を容易に実現できるという。また、ARM9を搭載していることから、Linuxや米Microsoft社の組み込みデバイス向けOS「Windows Embedded CE」といった高機能なOSも実装が可能だ。消費電力は、動作時が440mW、スタンバイ時が15mWとなっている。C6748同様、SATA Ⅰ/Ⅱをサポートする。
また、各製品は端子互換性を持つため、ハードウエアやソフトウエアの再利用により、容易にシステムの変更/拡張が行える。
1000個購入時の参考単価は、C6742が670円、C6746が1350円、C6748が1520円、OMAP-L138が1860円となっている。また、評価モジュールとして「OMAP-L138/C6748 EVM」を価格10万2400円で提供している。