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新日本無線、レベルシフター不要の
LCDコントローラICなど2品種を発表

[issued: 2009年7月2日]
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「NJU6434」
写真1 「NJU6434」

 新日本無線は2009年7月、液晶ディスプレイ(LCD)コントローラIC「NJU6434」と「NJU6645」を発表した(写真1)。NJU6434はセグメント表示のLCDを、NJU6645はドットマトリックス表示のLCDを駆動できる。

 NJU6434は主に一眼レフのデジタルカメラやホームオーディオなどをターゲットとしている。コモンドライバ、セグメントドライバ、シフトレジスタ、発振回路などから構成される。

 新日本無線の既存のLCDコントローラICである「NJU6433B」では、同ICの動作電源電圧VDDと基準電圧の差分がLCDの駆動電圧となる。基準電圧として印加できる電圧範囲は、VSS~VDD-6.5Vという仕様であった。そのため、マイコンなどの電源電圧の低下が進んでいる現状では、基準電圧として負電圧を用意しない限りは、NJU6433Bの電源電圧を高く維持しつつ、レベルシフターを使ってマイコンからの信号電圧を上げるといった使い方をしなければ、LCDを駆動できる十分な電圧が得られない場合が多くなっていた。そこで、NJU6434では製造プロセスを変更することで、この問題に対処した。具体的には、NJU6433Bで使われていたn型基板のウェーハをp型基板のウェーハに変えることで、電源電圧VDDのほかに、VDDより高いLCDの駆動電圧を直接入力できるようにしている。これにより、レベルシフターを外付けする必要がなくなるという。

 NJU6434は、最大200セグメント(4COM×50SEG)での表示が行える。電源電圧範囲は2.4V~5.5Vとなっている。パッケージは、8.2mm×8.2mm×0.95mmの64端子QFN。量産出荷は2009年8月より開始する予定で、サンプル価格は250円となっている。

 一方、NJU6645は、漢字フォントROMを内蔵したLCDコントローラICである。この漢字ROMには、JIS1次水準、2次水準の約7000字分のデータを格納している。ビジネスホンやカーナビゲーションシステムなど、漢字が表示されるLCDディスプレイの用途に向ける。バンプチップでの出荷となり、そのサイズは14.16mm×3.16mm(暫定値)。2009年8月より量産出荷を開始する予定で、サンプル価格は650円となっている。

 NJU6645では、従来は外付けしていた漢字ROMを内蔵することで、CPU/漢字ROM間の通信を大幅に簡素化している。漢字ROMのアドレスを指定するだけで、漢字を表示できるイメージであるため、CPUの処理負荷を軽減することができる。また、このような仕様であるため、比較的安価なCPUを用いることも可能になる。加えて、96COM×256SEG(16×16ドット/文字)の表示能力を備えているため、従来の仕様(12×12ドット/文字)に比べて高精細な表示が行える。さらに、96×256ドットのグラフィックス表示に対応できるため、漢字ROMに含まれていない文字でも、グラフィックスとして表示することが可能だという。

 NJU6645の電源電圧は2.4V~3.6V。液晶駆動電圧は最大18Vである。表示デューティは1/18、1/34、1/50、1/66、1/82、1/98の中から選択できる。

(村尾 麻悠子)

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