ルネサス テクノロジは2009年7月、出力電流が最大50AのHブリッジドライバIC「R2J25953」を発表した。パワーウィンドウや電動ドアといった車載部品におけるDCモーターの駆動を主な用途とする。2009年7月末より、価格700円でサンプル出荷を開始する。動作電圧範囲は5V~16V。入力電圧範囲は-0.3Vから動作電圧まで、出力電圧範囲も-0.3Vから動作電圧までとなっている。
R2J25953は、2個のハイサイド用パワーMOSFET、2個のローサイド用パワーMOSFET、1個のドライバICを1つのパッケージに収めたものである。パッケージは、外形寸法が15.9mm×14.2mmの36端子HSOPを採用している。4個のパワーMOSFETと1個のドライバICというディスクリート部品を実装する従来の構成に比べて、実装面積を30%以上削減できるという。
パワーMOSFETとしては、ルネサス テクノロジの最新トレンチゲート型のものを採用しており、オン抵抗は、ハイサイド側が16mΩ、ローサイド側が11mΩとなっている(いずれも最大値)。また、損失が少ないだけではなく、待機時の消費電流も30μAと、低消費電力化も図った製品となっている。
さらに、過電圧/過熱保護回路やLVI(Low Voltage Inhibit)といった各種保護機能を搭載している。なお、LVIは、電源電圧が低下した場合、それを検知してICの出力を停止する機能である。このほか、車載部品の品質規格であるAEC-Q100に準拠する高いESD(Electrostatic Discharge)耐性を備えている。