写真1 イーソルの上山伸幸氏
イーソルは2009年6月、愛知県名古屋市内で開催された『ARMソリューションセミナー2009 in Nagoya』において、車載ソフトウエアの標準規格AUTOSARに対応した開発ツールを2010年内に提供することを明らかにした。
イーソルが開発しているAUTOSAR対応の開発ツールは、日本国内で車載ソフトウエアに関する標準化活動を行っているJasParが推奨する基準を満たすものになる見通し。JasParは、経済産業省からの受託により、2007年~2009年の3年間にわたり行われるプロジェクトで、AUTOSARの調査/開発およびAUTOSARに盛り込まれるJasPar仕様の策定を行っている。同社は、同プロジェクトにおいて、このJasPar仕様の実装/評価を担当している。
同社常務取締役でEP事業部事業部長の上山伸幸氏(写真1)は、「現在、欧州を中心に規格化が進んでいるAUTOSARの仕様だと、ECU(電子制御ユニット)のCPUには従来比で3倍の処理能力が必要になる。また、メモリーの容量もかなり多くなる。さらに、ソフトウエア開発のプロセスは複雑であり、開発ツールを使いこなすのにもかなりの労力が必要になる」と語る。これに対して、同社の開発ツールは、「必要なCPU処理能力は1.2~1.5倍に抑え、メモリー容量も現行のAUTOSARよりも少なくて済むようにする。そして、AUTOSARを意識せずに扱えるような製品に仕上げる」(上山氏)方針である。
イーソルは、AUTOSAR関連のビジネス展開として、AUTOSAR対応開発ツールの販売、AUTOSAR導入のためのコンサルティング、AUTOSAR関連の受託開発などを予定している。AUTOSAR準拠のOSについては、同社のリアルタイムOS「eT-Kernel」などをベースに開発するのではなく、自動車メーカーや電装品メーカーの持つOSを改造することで対処するとしている。
(朴 尚洙)