写真1 「SolarMagic」
写真2 ナショナル セミコンダクター ジャパンのJeff Waters氏
米National Semiconductor(以下、NS)社は2009年6月、太陽光発電システム用のMPPT(Maximum Power Point Tracking)制御モジュール「SolarMagic」の日本国内向け出荷を開始したと発表した。併せて、リフォーム事業を展開しているウエストホールディングスがNS社太陽光発電ビジネスの日本における初の提携企業となり、同社のグループ企業であるハウスケアを通じてSolarMagicを販売することも発表した。
太陽光発電システムでは、複数設置されたパネルのうち、いずれかに日陰ができたりすると、システム全体の電力損失が非常に大きくなってしまう。NS社日本法人のナショナル セミコンダクター ジャパンで代表取締役社長を務めるJeff Waters氏は、「1枚のパネル表面の10%が日陰で覆われるだけで、システム全体としては50%の電力損失が生じてしまうことがある」と説明している。特に日本の都市圏では、近隣の高層ビルや住宅、電力線などの障害物により発生する日陰が問題となる。また、日本の家屋は屋根の面積が小さく、しかも形状が複雑であるため、パネルが設置できる数が限られることもあり、システムの設置を断念せざるを得ないケースが多いという。
SolarMagicが提供するMPPT制御機能は、太陽電池の出力を監視し、最大の出力電力が得られる動作点(電圧、電流の条件)に追従するようシステムの条件を変更するというものである。これにより、日陰による電力損失を最大54%回復させることができるという。
ウエストホールディングスは、SolarMagicを1800台/月のペースで販売することを計画している。