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ワンセグ向けの画質改善用IC、
階調補正機能の搭載で高画質を実現

[issued: 2009年6月23日]
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「LC749402BG」
写真1 「LC749402BG」

 三洋半導体は2009年6月、携帯機器向け地上デジタル放送「ワンセグ」における映像の階調欠落を補正し、滑らかな画像を実現する画像改善IC「LC749402BG」を発表した(写真1)。ワンセグを視聴可能なカーナビゲーション機器や携帯電話機など用途を主なターゲットとする。パッケージは外形寸法が6mm×6mmの96ボールFBGA。2009年7月より、価格600円でサンプル出荷を開始する。

 ワンセグでは、デジタル放送の13セグメントのうち、1セグメントだけを使う。すなわち、データ量が少ないため、階調欠落が起こりやすく、画質の粗さが課題となっていた。

 LC749402BGは、三洋半導体が独自に開発した画質を向上させるためのIPコアである「SDPIC(Sanyo Digital Picture Improvement Core)」をベースにしている。ワンセグの階調欠落を補正する機能のほか、コントラストを調整するダイナミックγ機能、人の肌色を補正する機能、画像圧縮によるノイズを低減する機能など、画質の向上を目的としたさまざまな機能を搭載している。

 三洋半導体は、ワンセグの階調補正機能について、現在特許出願中ということで詳細を明らかにはしていないが、「ワンセグの階調欠落のパターンを予測し、階調を補う機能」だとしており、「従来から、階調補正で一般的に使われているディザリングとは異なるものだ」という。この機能により、12インチまでの液晶画面において、写っている物の輪郭を崩さずに、階調欠落を補正して滑らかな映像を実現することが可能になるという(図1)。

ワンセグ画像の階調の補正
図1 ワンセグ画像の階調の補正
補正前(左)と補正後(右)の画像。特に、上半分の空の部分が補正後はより滑らかになっていることがわかる。
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 また、入力された映像の輝度に応じ、バックライトの光量をリアルタイムで自動的に調節する機能も備えている。映像の色信号(RGB)を増幅させ、代わりにバックライトの光量を絞る仕組みになっている。光量は0~100%の範囲で制御でき、バックライト部の消費電力を35%程度(平均値)削減することが可能になるという。

 LC749402BGに搭載している画質補正機能は、すべてハードウエアで実現されている。機器のメインコントローラと液晶パネルの間に搭載するだけで画質改善を図ることができ、メインコントローラに処理負荷がかからないという。LC749402BGの制御は、I2CまたはSPI(Serial Peripheral Interface)を介して行える。また、LC749402BGはタイミングコントローラも内蔵している。内部の動作電源電圧は、1.1Vとなっている。

(村尾 麻悠子)

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