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PureDepth社、3Dディスプレイのライセンスビジネスを日本で本格展開

[issued: 2009年6月2日]
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写真1 PureDepth社CEOのAndy Wood氏
写真1 PureDepth社CEOのAndy Wood氏
写真2 MLD技術を採用した3Dディスプレイ(20.1型)
写真2 MLD技術を採用した3Dディスプレイ(20.1型)
写真3 ピュアデプス取締役社長の永田豊氏
写真3 ピュアデプス取締役社長の永田豊氏

 米PureDepth社は2009年5月、同社日本法人としてピュアデプスを設立し、同社のMLD(Multi Layer Display)技術を採用した3Dディスプレイのライセンスビジネスを日本において本格的に展開していくことを明らかにした。

 PureDepth社のMLD技術は、2枚の液晶ディスプレイ(LCD)パネルを組み合わせることで映像に奥行きを持たせ、メガネなしの肉眼での3D映像表示を可能にするもの。ただ単に2枚のLCDを配するだけでは、モアレ現象が生じてしまい、正しく映像を表示することはできないため、同社は2枚のLCDの間に配する間隙材料(デフィーザ)としてIC(Interstitial Component)フィルムを開発した。同フィルムを導入することで、モアレ干渉縞を打ち消すことに成功したという。

 このICフィルムは、Cast-Cure Replicationプロセスによってロールツーロールにて製造される。PureDepth社は、パートナ企業向けにこのICフィルムの製造/供給を行い、MLD方式の3Dディスプレイのライセンスビジネスを展開する。同社CEO(最高経営責任者)のAndy Wood氏は、「3Dディスプレイをパネルやセットとして当社が販売することは考えていない。あくまでも、MLD技術をパートナ企業へ提供するというライセンスビジネスを展開していく」と述べる(写真1)。

 Wood氏は、MLD技術を採用した3Dディスプレイの特徴について、「錯覚などを利用せずに3D映像を表示することができるため、既存の3Dディスプレイなどと比較して疲れにくく、めまいなども起きることがない。2D表示と3D表示を柔軟に組み合わせることができ、文字情報なども鮮明に表示することが可能だ。2枚のLCDを組み込むことで独自の奥行き効果が得られ、色やコントラストも向上できる」と説明する。また、今後の計画として、「組み込み向け開発ツールなどのソフトウエアをはじめ、光学系/電子回路系のリファレンスデザインや各種ハードウエアの開発/サポートも行っていく」(Wood氏)という。

 同社は今回、MLD技術を採用した3Dディスプレイ(サイズは12.1型と20.1型)のデモも行った(写真2)。すでに、三洋電機や米International Game Technology(IGT)社とライセンス契約を結んでおり、パチンコやガジノマシンなどへの納入実績を有している。日本市場での戦略について、ピュアデプスの取締役社長を務める永田豊氏は、「パチンコやパチスロなどのゲーム、アーケードなどのアミューズメント機器、デジタルサイネージ、公共施設向け機器などに注力して市場開拓を進める。将来的には、携帯電話機やポータブルゲーム機など、小型の3Dディスプレイ市場についてもビジネス展開を狙っていきたい」と述べた(写真3)。

(鉄井 亮一)

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