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「ムーアの法則」の終わりが近づく?

[issued: 2009年6月19日]
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 「ムーアの法則」は近いうちに成り立たなくなってしまうのか。この法則は、米Intel社の共同設立者の1人であるGordon Moore氏にちなんで名づけられたもので、半導体業界の発展の礎を築いてきた。しかし、米iSuppli社の最新レポートは「ムーアの法則は、2014年までに非実用的なものとなってしまう可能性がある」と報じている。

 iSuppli社で半導体製造分野のディレクタ兼主任アナリストを務めるLen Jelinek氏は、「半導体プロセスの微細化が20nmを超えて18nmまで進むと、実用上の限界に達するだろう。20nm~18nmのプロセスは、半導体製造装置が高価になりすぎて、量産のメリットがなくなる均衡点だと言えるだろう。すなわち、生産コストが高すぎて、製品の価値が価格に見合わなくなってしまうということだ」と述べている。

 iSuppli社は、「プロセスの微細化は20nm~18nm以降も実現可能」とした上で、「それでも、2014年にはムーアの法則が半導体の量産をけん引することはなくなっているだろう」と指摘した。

 こうした議論は目新しいものではない。これまでも、さまざまな論文やプレゼンテーション、イベントの基調講演などで、「ムーアの法則は現実にそぐわなくなりつつある」と言われてきた。実際、Moore氏自身も、「ムーアの法則は永遠には続かない」と述べている。

 Moore氏が1965年にこの法則を発表してから、経済的な要因など多くの状況が変化した。半導体製造装置の価格の上昇や、設備投資の低下は大した要因ではない。ちなみに、Gartner社は2009年6月に、「半導体製造装置メーカーの状況は改善し、2010年と2011年、2012年はプラス成長を達成する」との予測を発表している。しかし、設備投資は2012年まで2008年の水準を上回ることはなさそうだ。さらに、2013年には設備投資は再び2008年の水準を下回ることも予想されている。

(Suzanne Deffree)

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