写真1 dSPACE Japanによる「E-Drive」のデモンストレーション
dSPACE Japanは、『人とくるまのテクノロジー展 2009』(2009年5月20日~22日)において、電動自動車の電動システムに関連するECU(電子制御ユニット)の開発に適したシミュレータ「E-Driveシミュレータ」を展示した。
同社は、ECU開発に用いられる同社のラピッドプロトタイピングツールやHILS(Hardware in the Loop Simulation)ツール向けに、自動車の機能を模した各種シミュレータを展開している。これらのシミュレータは、専用の筐体に組み込んだプロセッサボード上で、シミュレーションの対象となるシステムのモデルを動作させることで実現されている。同社は、これまでにガソリンエンジンやディーゼルエンジン、電動パワーステアリング、横滑り防止装置などのシミュレータを展開して来た。
E-Driveシミュレータは、電動自動車の駆動用のモーター、インバータ、2次電池の各モデルを連動させることで、電動システムのシミュレーションを行うことができる。dSPACE Japanの説明員によれば、「電動システムのシミュレータには、PWM(パルス幅変調)処理、位置エンコーダとの接続、交流同期モーターの制御など、モーターとかかわる高速応答が必要な処理に対応できる高いリアルタイム性が求められる。E-Driveシミュレータでは、通常のシミュレータで用いるプロセッサボード以外に、専用に開発したFPGAボードを組み込むことで、これらの高速な処理に対応している」という。
展示では、自動車の動作を模擬したパソコン上のバーチャルカーに、その電動システムとしてE-Driveシミュレータを組み込むことで、電動自動車の動作を再現できるというデモンストレーションが行われた(写真1)。
(朴 尚洙)