ナショナル セミコンダクター ジャパンは2009年4月、3ギガビット/秒(Gbps)のシリアルデジタルインターフェースに対応したケーブルイコライザ「LMH0384」を発表した。放送用のビデオルーターや分配器、編集機器といった放送用システムの用途に向ける。LMH0384は16端子LLPで提供され、100個購入時の単価は21米ドル。すでにサンプル出荷を開始しており、2009年5月には量産出荷を開始する予定だ。
LMH0384は、米Belden社の同軸ケーブル「Belden 1694A」を使用し、0m~110mにわたって2.97Gbpsで伝送を行う場合で、0.3UI(ユニットインターバル)以下の出力ジッターを保証している。140mまでは3Gレートで、200mまではHD(高品位)レートで、最長400mまではSD(標準品位)レートで処理(イコライズ)することが可能だ。ケーブル長に応じて処理のレベルを調整し、1本の同軸ケーブルで、60フレーム/秒の1080pのHDビデオデータを低ジッターで伝送することができるという。3.3Vの単一電源で動作し、消費電力は230mW(標準値)である。
また、LMH0384では、SPI(Serial Peripheral Interface)のバスを介して、自動パワーダウン(オートスリープ)機能、ケーブル長表示といったさまざまな機能を設定できる。さらに、1.05V~1.85Vの範囲で出力コモンモード電圧を調整することができるため、レベル変換バッファなどを用いることなくFPGAなどに直接接続することが可能だという。
LMH0384は、消費電力を最小限に抑える機能も備えている。例えば、ケーブルが抜かれたり信号が送られてこなくなったりすると、消費電力を最大85%低減するオートスリープモードに切り替わる。一方、短いケーブル長(140m未満)を使用した場合には、アクティブモードではイコライゼーション機能を自動的に切り替え、消費電力を最大20%低減することが可能だという。