2008年の半導体市場(出典:IC Insights社)
半導体業界にとって、2008年後半の数カ月間はまさに悪夢のような時期であったと言える。そして、2009年に入ってからも半導体の売上高は引き続き低迷すると見られている。しかし、そうした半導体業界の中にあって、2008年の売上高実績で大きく成長した分野がある。
調査会社の米IC Insights社によると、「オプトエレクトロニクス、MEMS(Microelectromechanical Systems)ベースの加速度センサー、CMOSイメージセンサー、パワートランジスタ、ディスクリートといった半導体製品の売上高は、2008年に過去最高を記録した」という。今後、これら製品の売上高はさらに拡大していくことが見込まれている。
IC Insights社が発行したO-S-D(オプトエレクトロニクス、センサー、ディスクリート)の調査報告書によると、「2008年の後半から半導体市場の景気が大きく後退しているのにもかかわらず、O-S-Dの売上高の合計額は430億米ドルと過去最高の数字を達成した」という。同社のデータによると、2008年の半導体製品の全売上高のうち、O-S-D製品の売上高が16.5%を占めた。
同社によると、「2008年は特に、CMOSイメージセンサーや光ネットワーク用レーザー、高輝度LEDの売り上げが好調に伸びた。オプトエレクトロニクス分野の売上高は前年比13%増の193億米ドルと過去最高の数字となった」という。その結果、オプトエレクトロニクス分野はディスクリートの売上高を11億米ドルほど上回った。オプトエレクトロニクス分野がディスクリートを上回ったのは初めてのことだ。
IC Insights社は、「オプトエレクトロニクスやセンサーなどの一部の製品分野が高い成長率を示している。今後も、O-S-Dの売上高の成長率は半導体全体の売上高の成長率を上回ると見られる。なお、今後5年間のO-S-D売上高の年平均成長率(CAGR)は半導体全体より高くなると予想される。2013年には、O-S-Dの売上高は半導体全体の売上高の17%を占めるようになるだろう」としている。
ただ、IC Insights社は2009年におけるO-S-D製品の売上高の見通しについては、「オプトエレクトロニクスが前年比12%減の169億米ドル、MEMSセンサー/アクチュエータが同26%減の41億米ドル、ディスクリートが同21%減の143億米ドルになるだろう」とし、いずれも前年比で減少すると予測している。しかし、「2010年にはO-S-Dの売上高は前年比14%増と回復する見込みで、2011年には同17%増の473億米ドル規模にまで拡大するだろう」としている。
(Electronic News)