写真1 「TE5553」
東京エレクトロン デバイス(以下、TED)は2009年2月、SLC(Single Level Cell)のNAND型フラッシュメモリーに対応したシステムブート機能内蔵コントローラのIP(Intellectual Property)「TE5553」の販売を開始した。主に、デジタルカメラ/カーナビゲーションシステム/プリンタ/計測機器といった民生機器および産業機器などのメーカーに向ける。標準販売価格(ライセンス料)は700万円。
TE5553は、これまでNOR型フラッシュメモリーから実行していたシステムブートをNAND型フラッシュメモリーから実行することを可能にする。具体的には、システム電源の投入時にブートプログラムを所定のブロックからコントローラ内部のバッファに読み出し、ホストCPUにそのバッファを開放することによってブートプログラムを実行する。その後、メインプログラムなどをNAND型フラッシュメモリーから外部RAMなどのメモリーに展開することでシステムブートを実現する。これによって、従来のNOR型フラッシュメモリーが不要となり、より安価なNAND型フラッシュメモリーへの置き換えが可能になるという。
一般に、SLCタイプのNAND型フラッシュメモリーは、データの破損が少ないという特徴を備えている。そのため、データの格納に加えてプログラムの格納にも用いることが可能である。TE5553を用いれば、従来、データの格納用としてNAND型フラッシュメモリーを、プログラムの格納用としてNOR型フラッシュメモリーを使用していたケースにおいて、単一のNAND型フラッシュメモリーにデータ/プログラムを格納することが可能になるという。その結果、TEDは、ユーザーは開発期間の短縮やコストの削減といったメリットを享受できるとしている。
なお、TE5553は、ブロックサイズが256/512Kバイト、ページサイズが4KバイトのNAND型フラッシュメモリーに対応しており、最大8個のNAND型フラッシュメモリーを接続/制御することができる。また、不良ブロックの管理機能やNAND型フラッシュメモリーの延命機能などがソフトウエアとして用意されている。