256MビットFCRAM「MB81EDS256545」
富士通マイクロエレクトロニクスは2008年6月、256Mビットの民生機器向けFCRAM(fast cycle random access memory)「MB81EDS256545」のサンプル出荷を開始した。デジタルテレビやデジタルビデオカメラなど、低消費電力化を要求されるデジタル家電機器の用途に向ける。サンプル価格は1000円。
FCRAMは、富士通マイクロエレクトロニクスが独自に開発したRAMのコア技術。MB81EDS256545は、同社が「コンシューマFCRAM」と呼ぶカテゴリの製品であり、FCRAMコアとDDR SDRAM(double data rate synchronous dynamic random access memory)のインターフェースを備える。この構成により、デジタル家電機器専用のメモリーとして市場に投入する。
MB81EDS256545は、64ビットのバス幅と最大216MHzの動作により、バス幅16ビットのDDR2 SDRAMの2倍となる最大3.46ギガバイト/秒のデータ転送レートを実現した。また、バス幅を64ビットに広げて動作周波数を低くしたことで、電力消費量の多い終端抵抗が不要となった。その結果、256MビットのDDR2 SDRAM2個を、3.2ギガバイト/秒で動作させた場合に比べて、消費電力を最大約1W(約70%相当)削減した。
さらに、MB81EDS256545はロジックICとの1パッケージ化が可能なSiP(system in package)向けのメモリーであるため、実装面積も低減することができる。SiP向けにはウェーハ形態で供給されるが、ウェーハレベルパッケージ(WLP:wafer level package)での提供も可能である。