BlueCore7
英CSR社は2008年6月、近距離無線技術Bluetoothの最新バージョンを含め、4つの無線機能を1チップに集積した携帯電話機向けBluetooth対応チップ「BlueCore7」を発表した。2008年第4四半期より量産を始める。価格は要問い合わせ。
BlueCore7は、「Bluetooth v2.1+EDR」に加え、「Bluetooth Low Energy」、「eGPS(enhanced global positioning system)」およびFM送受信の機能を、3.2mm×3.6mmのチップサイズに集積した。
Bluetoothの最新バージョンであるBluetooth v2.1+EDRは、送信出力が+10dBm、受信感度が-91dBmで、従来のv2.0+EDRに比べて、ボタンを押すだけで機器間の接続を簡単に行えるペアリング機能などが追加されている。
Bluetooth Low Energyは、フィンランドNokia社が開発した「WiBree」技術が、Bluetoothの開発/普及を推進する業界団体「Bluetooth SIG」に委譲されて規格化されたもの。同規格は、チップ動作時の消費電力が少ないことから、腕時計やトレーニングシューズ、テレビのリモコン、健康器具などへの応用が考えられている。また、従来のBluetoothに比べて機器同士を短時間で接続することができるといった特徴もある。
eGPS機能は、衛星からの位置情報と携帯基地局からの位置情報を組み合わせて測位できるようにするというもの。このため、衛星からの電波が届きにくい場所などでも携帯基地局からの情報を使って位置情報を得ることが可能である。
BlueCore7が搭載するFM送受信機能は、受信感度が-110dBm、送信出力は最大+4.5dBm。この機能を使えば、ポータブルオーディオ機器で再生した音楽などをカーラジオやホームオーディオ製品などで受信して聴くことができる。
これらの通信機能以外に、BlueCore7はBluetooth接続時に固定電話機と同等の通話品質を実現する独自のオーディオコーデック「AuriStream」やスピーカの駆動回路を内蔵している。
(馬本 隆綱)