モバイルテレビ向けのLNA「BGA728L7」
ドイツInfineon Technologies社は2008年6月、モバイルテレビ向けのローノイズアンプ(LNA:low noise amplifier)「BGA728L7」のサンプル出荷を開始した。VHFIII帯やUHF帯、およびL帯をカバーする製品で、高ゲインモード/低ゲインモードの2つのモードを備えている。DVB-T(digital video broadcasting terrestrial)やDVB-H(digital video broadcasting for handheld)、MediaFLOといった規格をはじめ、CMMB(China mobile multimedia broadcasting)、DMB-TH(digital multimedia broadcasting-terrestrial/handheld)など、中国の新規格にも対応している。量産は2008年7月を予定している。1万個受注時の単価は0.6米ドル。外形寸法が2.0mm×1.3mm×0.4mmのTSLP7-1で提供される。
BGA728L7は、1.5V~3.6Vの電源電圧範囲に対応する。高ゲインモード時の消費電流は約5mA。約16dBのゲインを実現しながら、雑音指数を1.4dBに抑えた。これにより、信号の強度が弱い場合でも高感度での受信が行える。一方、低ゲインモード時の消費電流は0.5mA。3次入力インターセプトポイントは+16dBmと、高い線形性を持つ。入力信号が強い場合は、高ゲインモードから低ゲインモードに切り替えることで、低消費電流と高い直線性を実現する。
また、BGA728L7にはSiGeバイポーラトランジスタによるアンプ回路に加え、アクティブバイアス回路やフィードバック回路なども搭載している。そのため、外付け部品の点数を削減することができるという。