リアルタイムスペクトラムアナライザ「RSA3408B」
日本テクトロニクスは2008年2月、周波数と時間の2つの領域でRF信号を検出/解析できるミッドレンジのリアルタイムスペクトラムアナライザ「RSA3000Bシリーズ」を発売した。携帯電話機や業務用無線、RFIDなどにおけるRF信号の解析や評価などの用途に向ける。
RSA3000Bシリーズは、ミッドレンジ製品の位置付けだが、これまで同社の最上位機種に搭載していたDPX波形イメージプロセッサによるライブスペクトラム表示機能(以下、DPX機能)を標準装備したのが大きな特徴である。このDPX機能によって、デジタル化された入力信号を最低でも1秒間に4万8000回の速さで周波数に変換し、そのデータをピクセルごとに重み付けしてカラーグレーディング表示を行うことができる。この表示の更新速度はDPX機能が付いていない一般的な掃引型スペクトラムアナライザに比べて500~1000倍も速い。このため、間欠的に発生するRF信号などもほとんど取りこぼすことなく、リアルタイムに表示することができ、ほかの信号に隠れたり、ノイズと同時に発生したりする信号も検出することが可能となる。
また、従来機種の「RSA3000Aシリーズ」で対応してきた周波数領域でのトリガー機能や、最大36MHzのリアルタイム帯域幅での1.28秒間の信号取り込み機能、時間相関を保ったまま時間や周波数、パワーなど複数の領域で解析する機能なども備えている。
RSA3000Bシリーズには3機種が用意されている。「RSA3303B」は周波数レンジがDC~3GHz、「RSA3308B」はDC~8GHzで、いずれも最大取り込み帯域は15MHz、スプリアスフリーダイナミックレンジ(SFDR)は70dB。「RSA3408B」は周波数レンジがDC~8GHzで、最大取り込み帯域は36MHz、SFDRは73dBとなっている。価格(税別)はRSA3303Bが422万8000円より、RSA3308Bは513万8000円より、RSA3408Bは693万8000円より。
(馬本 隆綱)