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フリースケールのマルチコアDSP、
LTEやWiMAXの基地局装置に1チップで対応

[issued: 2008年11月10日]
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MSC8156
マルチコアDPS「MSC8156」

 フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンは2008年11月、DSPコア「StarCore SC3850」を6個と、複数の次世代ワイヤレス通信規格に対応するベースバンドアクセラレータ(MAPLE-B)1個を1チップに集積したマルチコアDSP「MSC8156」を発表した。2009年第1四半期よりサンプル出荷を始める。1万個購入時の単価は192米ドル。

 MSC8156は、フリースケールとしては初めてとなる45nmプロセスのSOI(Silicon On Insulator)技術を用いて生産するマルチコアDSPである。StarCore SC3850の動作周波数は800Hzと1GHzの2タイプがある。DSPコア6個合計の積和演算能力は最大48GMAC/s(1GMAC/sは1秒間に10億回の積和演算)となり、従来のDSPコアを4個内蔵した「MSC8144」に比べて約2倍の演算能力となる。

 また、MAPLE-Bは、ターボ/ビタビやFFT(高速フーリエ変換)、DFT(離散フーリエ変換)などの演算を行う専用エンジンおよび2個のRISC制御エンジンを内蔵している。このRISC制御エンジンを搭載したことにより、通信規格が変更されたり新しい通信規格が登場したりしても、プログラムを変更するだけで対応できる。さらに、6個のDSPと連携することで、LTE(Long Term Evolution)やWiMAX、XG-PHS、TDD-LTEといった次世代ワイヤレス通信規格に対応可能である。また、HSPA+などのシンボルレート機能も1個のチップでサポートすることができる。

 従来は、MSC8156と同等性能を実現するために、MSC8144を2個とMAPLE-B(「MSBA8100」あるいはFPGA)1個の合計3個を組み合わせる必要があった。それを1チップにできたことで、LTEやWiMAXに対応した基地局用装置の開発において、費用の削減や期間の短縮が可能になるという。

 なお、IPSecやIKE、WTLS/WAP、AES、DES、Kasumiなどに対応する暗号エンジンを内蔵したチップ「MSC8156E」も併せて発表した。

 このほか、MSC8156のソフトウエア開発向けに、「Eclipse」ベースの統合開発環境「CodeWarrior」、評価/開発ボード「MSC8156ADS」、LTEなどに対応したソフトウエアリファレンスコンポーネントなども用意している。

(馬本 隆綱)

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