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アナログ・デバイセズが携帯機器向け電源管理IC市場に本格参入

[issued: 2008年1月31日]
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 アナログ・デバイセズは2008年1月、2008年度(2008年10月期)事業方針説明会を東京都内で開催した。この中で同社社長を務める馬渡修氏(写真)は、「日本法人における売上高は2007年度の5億1100万米ドルに対して、2008年度は2桁の伸びを目指す」計画を明らかにした。また、アナログICやDSPなど既存の製品分野に加え、携帯機器向け電源管理IC市場にも本格参入する。スイッチング電源ICやシステム電源IC、リニアレギュレータなど数十種類の新製品を2008年中に発売する予定である。

 馬渡氏は、日本における2008年度の注力市場として「デジタル・コンスーマ」、「オートモーティブ」、「一般産業/工業」の3分野を挙げた。特に、一般産業/工業向けの分野に向けては、アナログ回路による信号処理やアナログ/デジタル信号変換といった、同社のコア技術を使った製品を幅広く用意していく。デジタル・コンスーマとオートモーティブ向け製品は、このコア技術を応用して特定用途向け標準品(ASSP)を開発していく。

 デジタル・コンスーマ分野ではHD(高品位)テレビ向けのワイヤレスHDMI(high definition multimedia interface)ソリューションやデジタルスチルカメラ向けのチップセットの販売に注力する。ワイヤレスHDMIソリューションは、ビデオレコーダとHDテレビ間のHD信号伝送をワイヤレスで行うもので、同社のJPEG2000ビデオ圧縮コーデックICとHDMIレシーバIC/トランスミッタICなどを用いる。馬渡氏は「2008年末にはこうした機能が搭載されたテレビが発売されるだろう」と語る。デジタルスチルカメラ向けは、従来から供給しているAFE(analog front end) ICに加えて、コーデックICや電源管理IC、加速度センサーなどを用意してチップセット販売で売り上げを拡大していく方針である。

 オートモーティブ分野では、オーディオサブシステムなどインフォテインメント機器用途で同社のDSP製品が採用されている。これに加えて今後は、エンジンやトランスミッションの制御用途に向けたアナログ信号処理用IC、各種センサーなどの販売に力を入れる。日本法人の売上高に占めるオートモーティブ向けの構成比率は2007年度で3%とまだ低いが、売り上げの伸びは年率20~30%と大きい。馬渡氏は「早急にその構成比率を10%程度まで引き上げていく」と語った。

 一般産業/工業分野では、ICカプラー「iCoupler」の販売に力を入れる。配線などを伝わってくるノイズによるチップの誤動作を防止するため、これまではフォトカプラーなどを使って回路間の電気信号を絶縁していた。この製品はICで絶縁できるため、フォトカプラーに比べて高い品質と安いコストが実現できるという。
(馬本 隆綱)

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