日本テクトロニクスは2007年4月、オシロスコープとロジックアナライザの基本機能を1台にまとめたミックスドシグナルオシロスコープ「MSO4000」シリーズを発表し、出荷を始めた。組み込みシステムの設計やデバッグの用途に向ける。
MSO4000シリーズには、周波数帯域が350MHzから1GHzまでの4機種がある(表1)。アナログ4チャンネル(MSO4032は2チャンネル)に加え、デジタル16チャンネル分の入力を備えている。最大20チャンネルのアナログ信号とデジタル信号を各チャンネルとも10Mポイント取り込むことができ、その時間相関を10.4型のディスプレイに表示することができる。
デジタル波形データの取り込みは2つのモードで行える。メインデジタルアクイジションモードでは、10Mポイントのデータを500Mサンプル/ 秒(タイミング分解能は2ns)で取り込むことができる。MagniVuモードを利用するとトリガー点を中心とした10kポイントのデータを最大 16.5Gサンプル/秒(タイミング分解能は60.6ps)と競合製品に比べ8倍以上の分解能で取り込めるため、これまで見つけにくかった不具合などが検出しやすくなった。
操作性も向上した。オシロスコープでサポートしてきた波形検索エンジン「Wave Inspector」を拡張し、アナログチャンネルに加えデジタルチャンネルにも搭載した。波形表示のパン/ズーム、マーク、プレイバックなどの操作がオシロスコープと同じ感覚で行え、波形データの検出、観測、解析などの作業効率を高めることが可能となる。
ディスプレイの波形表示も工夫した。論理レベルのハイは緑色、ローは青色で表示する。また、波形のグルーピングも行える。例えば複数のバス信号とセンサー信号をグループ分けして表示するといったことができる。形状は奥行きが14cmと薄型で、重さも5kgと軽い。また、デジタルプローブを接続するコネクタを前面パネルに設けることで作業性を高めた。
(馬本 隆綱)