HaierやTTE、SMICという名前にはまだなじみがないかもしれないが、ひとたびこれらの企業に弾みがつけば、その名前はたちどころに知れ渡るだろう。これらの企業はすべて中国企業だ。中国はいうまでもなく世界中で最も急速に産業化が進んでいる国である。そしてこれらのどの企業も米国での市場シェアを欲している。
世界で最も急成長を遂げている市場から、わざわざよその市場に目を移さなくてもよいようなものだが、中国企業はまさにそれを実行しようとしている。それには納得できるだけの理由がある。「米国への進出を図っている中国企業のほとんどは米国にマーケティング組織を設立していて、大半の意思決定がそこで下される」と、SMIC社の米国法人社長であるSamuel T. Wang社長はいう。
中国企業が米国市場で成功した例はまだ少ない。これまでは国際企業によく見られる戦略、すなわち、買収、提携、現地法人化のいずれかを選択することが多かった。「最近では、多国籍のOEM企業や米国の大手小売業者と提携したり、M&Aを実施したりするだけでなく、北米市場向けの新ブランドを作ったりと、中国企業の戦略に変化が見え始めている」と、中国を拠点とするマーケットリサーチアナリストのByron Wu氏(米iSuppli社)は語る。「1990年代、いくつかの中国OEM企業が自社ブランドを引っ提げて米国への進出を試み、大きな痛手を被った。それは彼らが米国市場をよく知らなかったのと、それらのブランドが米国の消費者にはまったく知られていなかったからだ」と同氏は付け加える。(続く)
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