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ジョージア工科大学、Cell BEセンター開設を予定

[issued: 2006年11月24日]
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 ソニー、東芝、米IBM社(以下、STI)との協業により、米ジョージア工科大学コンピューティング学部に「Cell Broadband Engine(Cell BE)」プロセッサの開発に特化した「コンピテンスセンター」が設置される見込みだ。これはCell BEに関する産学協業での初の取り組みとなる。

 STIは同センターを活用してCell BEプロセッサに対応したプログラムの開発者の養成と同プロセッサの普及を目的として、同大学のコンピューティング学部とパートナーシップを組むことにした。STIでは同センターの開設に向けた基金を立ち上げたが、具体的な内容は明らかにされていない。

 Cell BEプロセッサの特徴は、「Big Blue」と呼ばれるIBM社のパワーアーキテクチャ技術をベースに開発された中央演算処理コアと8基のシナジスティックプロセッサにある。STIによれば、Cell BEプロセッサでは演算負荷が高いアプリケーションにおいて「スーパーチャージ」が働く。また、さまざまな演算で高速処理性能を発揮する。Cell BEプロセッサは、2006年11月に北米で販売が開始されたソニー製「プレイステーション3」の最新機種に搭載されている。

 ジョージア工科大学の助教授兼高性能コンピューティング担当エグゼクティブディレクタであるDavid A. Bader氏は、「STIがCell BEプロセッサ開発のコンピテンスセンターを当学部に設けることで、当学部がヘテロジーニアスマルチコアプロセッサを採用したコンピューティングの未来を先取りすると確信している。STIとの協業でCell BEの画期的な性能を活用したブロードバンドシステムの構築に貢献できることは大変喜ばしい」と語った。

 同センターでは今後、討論会やフォーラム、ワークショップの主催、Cellブレードハードウエアへのリモートアクセスの提供、Cell BEシステムに最適なソフトウエア開発に注力するという。また、Cell BEシステムやアルゴリズム、アプリケーション開発/設計に関する研究も行う。

 STIは、コンピテンスセンターの設立基金を、科学計算、デジタルコンテンツ開発、バイオインフォマティクス、金融、ゲーム、娯楽など多岐にわたる市場でのCell BE普及のための活動と技術研究開発に利用する。

 ソニー・コンピュータエンタテインメントのCTO(最高技術責任者)を務める茶谷公之氏は、「当社はコンピューティング分野のパラダイムシフトを見ることを楽しみにしており、ジョージア工科大学のコンピューティング学部との共同作業によりCell BEプロセッサのための革新的なアプリケーションが開発されることを期待している。Cell BEプロセッサがプレイステーション3にとどまらず、さまざまなな製品に利用されてますますコンピュータ製品の価値が高まることを望む」と語った。

 ここ数カ月間、米国をはじめ各国でCell BEプロセッサ技術の売り込みが続いている。欧州のハイテク企業グループは、EUの資金提供を受けてCell BEプロセッサを採用した消費者向けパラレルプロセッシングの実現を目指すことを明らかにしている。


(Electronic News)

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