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[組込みシステム開発技術展レポート(8)]
腕では中国に負けません。 ~フィリピンから世界を目指す~

[issued: 2005年7月5日]
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 組込みLinux専門のソリューションベンダであるイーエルティ(ELT)は、拡大する組込みシステム、Linux市場に対応するため、フィリピン最大のEMS(電子機器製造サービス)企業であるIMI社と、設計・ODMを担うEAZIX社と提携し、フィリピンにオープンリソースLinuxの開発拠点を設立する。設計から量産製造までの一貫したサポートを行なう。
 ELTのビジネスモデルは、松下の「UniPhier」やNECエレクトロニクスや富士通が展示していた「プラットフォーム」とコンセプトが似ている。家電、携帯機器など、できるだけ短期間でコストを抑えて開発しなければならないような分野において、顧客がアプリケーション開発に専念できる環境を提供する。
 日本の顧客との仕様打ち合わせ等、すべての窓口はELTが引き受ける。実際に設計を行なうのはEAZIX社で、IMI社が製造工程を受け持つ。「これにより日本の企業は、開発にかかるコストと時間の大幅な削減がみこめるであろう」と、ELT社長の坂本秀人氏は言う。

 IMI社は1万4000人の従業員と約10万m2の敷地を持つ。売り上げ全体に占める日本の企業の割合は、約 60~70%と高い。フィリピンでは、工場で働くオペレーターの賃金は日本に比べ桁違いに安い。コストの面での中国との競争に関して、ELTの坂本社長は「単純作業のものを比べると負けてしまう部分はあるが、複雑な回路設計や、製造工程に関しては、コスト・品質の両方の面からフィリピンには強い競争力がある。実際、中国のEMS企業からIMI社に切り替える企業も多い」という。
組込みシステム開発技術展では、WLANやZigBee、Bluetooth、GPSなど、同社が得意とするワイヤレス機器を中心に展示した。

(伊藤 達哉)


   

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