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携帯電話向け燃料電池に濃度99%以上のメタノール使用可能へ

[issued: 2005年7月12日]
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 富士通研究所とNTTドコモは、濃度99%以上の高濃度メタノール燃料が使用可能なマイクロ燃料電池と、外付けタイプのFOMA端末用充電器を試作した。同電池は、18ccのメタノール燃料でFOMA端末の内蔵電池3個分の充電が行える。

 メタノールなどを燃料として用いるマイクロ燃料電池は、メタノールと空気中の酸素との反応で電気エネルギーを作る。使用するメタノール水溶液の濃度を上げると、高容量化できる。しかし、小型軽量化に適しているパッシブ型燃料電池*1)は、直接高い濃度の燃料を使用すると電極間で燃料の染み出し(クロスオーバー)が起こり、発電効率が低下してしまう。

 両社は、クロスオーバーを当社従来比1/2とした新材料を開発すると同時に、発電時に発生した水分で燃料を実質的に希釈する仕組みを開発。これにより、高濃度の燃料を用いたときの発電効率低下を抑制することに成功した。

 試作した充電器は、99%以上の高濃度メタノール燃料を用いており、平均約1Wの発電能力を持つ。従来の濃度30%に希釈したメタノールを用いる燃料電池に比べ、1回のカートリッジ交換で使用時間を3倍に伸ばせる。「大幅にユーザーの利便性が向上するほか、廃棄やリサイクルに回るカートリッジの量を削減できるため、環境負荷の軽減にも効果的」(富士通研究所)

 試作充電器のサイズは150mm×56mm×19 mm、重量は190g、発電容量は最大9W/時、出力は最大5.4V、700mA。メタノールカートリッジの容量は18ccと12cc。

 今後は、さらなる高性能材料を開発することで、より小型かつ長時間駆動可能なマイクロ燃料電池の開発を進める。

 共同試作した燃料電池は、7月13日~15日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されるワイヤレスジャパン2005のNTTドコモブースと、7月 14日~15日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催される富士通フォーラム 2005の環境コーナーに展示する。


図1 FOMA端末用充電器(カートリッジは12cc)

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