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アジレント・テクノロジーは2009年3月、DDR SDRAM(Double-Data-Rate Synchronous DRAM)をはじめとするメモリー向けのデバッグ/解析ツール群「DDRアナライザ」を発表した(写真1)。同社のロジック解析システム、ロジックアナライザモジュール、プロトコル解析ツール、プローブなどで構成されている。このDDRアナライザを構成する製品として、同社は68チャンネルのロジックアナライザモジュール「Agilent 16962Aロジックアナライザ・モジュール(以下、16962A)」と、DDR3のコンプライアンス/性能試験用のソフトウエア「Agilent B4622A DDR2/3プロトコル・コンプライアンス/解析ツール(以下、解析ツール)」を発表した。
16962Aの最大の特徴は、DDR3にも対応できるという点だ。アジレント・テクノロジー製の既存ロジックアナライザモジュール「16950B」と「16951B」を使ってもDDRアナライザを構成することはできるが、両モジュールはDDR3には対応していない。しかし、DDR2/DDR3の両方に対応できる機器や、次世代規格のDDR3-1867まで対応可能な製品へのニーズは多く、これに対応するために16962Aが開発された。
16962Aでは、ステートスピード(同期サンプリング速度)とトリガーシーケンサの対応周波数などの向上を図った。16950B/16951Bでは、ステートスピードは最大667メガビット/秒(Mbps)だったが、16962Aでは、最大2ギガビット/秒(Gbps)まで高められている。また、トリガーシーケンサの動作周波数は、16950Bでは667MHzだったが、16962Aでは2GHzを実現している。こうした改良により、すべてのDDR2/DDR3の仕様をカバーすることが可能になったという。
また、16962Aには、書き込み/読み出しのサンプリングポジションを確認するための「DDR EyeFinderソフトウエア」が付属する(無償)。これを使用することで、5psの分解能でサンプリングの位置決めを行うことができる。
解析ツールの特徴的な機能としては、「プロトコル違反チェックツール」、「パフォーマンス解析ツール」、「DDRトリガツール」などがある。パフォーマンス解析ツールでは、例えば、メモリーのアドレス空間にどれくらいの頻度でアクセスしているかをカラー表示することができる(画面1)。また、書き込み/読み出しが行われた割合についても、数値とグラフで表すことが可能だ(画面2)。DDRトリガツールでは、物理アドレスを入力し、実行ボタン(「Create Trigger」ボタン)をクリックするだけで、トリガーシーケンスを自動的に生成することができる(画面3)。なお、解析ツールは、16962Aだけではなく、16950B上でも動作する。
さらに、DDRアナライザの関連製品として、DDR3に対応したBGAプローブ「Agilent W3630Aシリーズ DDR3 BGAプローブ(以下、BGAプローブ)」と、インターポーザのプローブ「Agilent N4835A DDRスロットインターポーザ(以下、DDRスロットインターポーザ)」も発表した。BGAプローブは、BGAパッケージのDDRと直接、接触させてプロービングを行うものである。一方のDDRスロットインターポーザは、DIMMスロットとメモリースロットの間に挿入して使用するもので、240端子のDDR3 DIMMに対応している。BGAプローブはDDR3-1333規格、DDRスロットインターポーザはDDR-1600規格まで対応している。
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