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Rambus社、携帯機器向け高速メモリーインターフェース技術を発表

[issued: 2009年3月号]


写真1 テストチップの外観
中央の黒く覆われた部分が開発したテストチップ。

 米Rambus社は2009年2月、携帯機器向けの高速メモリーインターフェース技術「MMI(Mobile Memory Initiative)」を発表した。データレートが最大4.3ギガビット/秒のMMI技術を用いることで、消費電力を抑えつつ、メモリー帯域幅は最大17ギガバイト/秒を実現できる。これは、現行の高性能な家庭用ゲーム機器やパソコンに搭載されているグラフィックスメモリーカードに匹敵するデータ転送速度を携帯機器でも実現可能になるということを意味する。同社は、2012年ごろに商品化されるスマートホンや携帯型ゲーム機器にMMI技術が採用されると見ている。

 MMI技術は、主に3つの技術を組み合わせて実現した。1つはVLSD(Very Low-Swing Differential Signaling)技術であり、電圧(振幅)を100mVと小さくすることで高いデータレートを実現した。2つ目が「FlexClockingアーキテクチャ」で、メモリーコントローラ側に内蔵したPLL(Phase Locked Loop)が生成したクロックをDRAMチップ側にも供給するというものだ。これにより、DRAMチップ側にクロック発生回路を設ける必要がなく、チップのコストダウンや消費電力削減が可能となる。3つ目は「APSM(Advanced Power State Management)」技術。FlexClockingアーキテクチャと組み合わせて使用することで、動作状況に応じてクロックを一時停止させることができる。ディープパワーダウンモードから動作モードに復帰させる時間も、テストチップ(写真1)で評価したところ50ns以下と短く抑えられていたという。

 同社が開発したテストチップは、40nmプロセス技術で製造した。MMI技術を使ったメモリーコントローラとDRAMチップを積層し、パッケージングを行っている。テストチップにおけるメモリーインターフェースの消費電力は最大230mWで、従来に比べ1/3~1/4に削減した。3つの技術のうち、特にVLSD技術が消費電力低減に大きな効果を示したという。

(馬本 隆綱)

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