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富士通マイクロのFRAM搭載マイコン、
2009年から量産へ

[issued: 2009年1月号]


写真1 「MB95R203」

富士通マイクロエレクトロニクスは『Embedded Technology 2008』(2008年11月19日~21日開催)において、不揮発性の強誘電体メモリー(FRAM:Ferroelectric Random Access Memory)を搭載した8ビットマイコン「MB95R203」を出展した(写真1)。同社はこれまで、評価用のFRAM搭載マイコンを製造して動作デモなどを行ってきたが、実際に製品化するのはMB95R203が初めてとなる。2009年第1四半期からの量産開始を予定している。

 不揮発性メモリーであるFRAMは、電源がオフしても、書き込み済みのデータを保持することができる。外付けのEEPROMと比較して高速性に優れ、SRAMのようなワークRAM領域としても使用することが可能である。また、FRAMはSRAMのようにデータ書き換え時に昇圧を行う必要がないため、「当社が製品化を予定しているFRAM搭載マイコンでは、既存のフラッシュマイコンと比べて25%ほど消費電力を抑えることが可能になる」(同社説明員)という。

 FRAM搭載マイコンの具体的な使用例としては、電源電圧監視システムなどが想定されるという。システムの電源が遮断されてもFRAMのデータは保持されているので、電源の復帰後にシリアル通信経由でログデータを出力するといったことが可能になる。

 量産予定のMB95R203の場合、FRAMの容量は8Kバイトである。電源電圧は3.0V~3.6Vに対応し、20端子のパッケージで提供される。「今後は、FRAM搭載マイコンの新たな市場を探っていきたい。また、顧客のニーズに合わせてFRAM容量が16Kバイトの製品などの開発も計画している」(同社説明員)という。

 なお、展示会場では実際にMB95R203を使用したLEDカウンタなどのデモを行っていた。途中で電源をオフにしてもデータが保持されるため、電源を再びオンにすると電源がオフになったときの数字が現れて、カウントが再開される様子が示された。

(鉄井 亮一)

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