MAGAZINE ARTICLES

Design Ideas

MIDIバスをパソコンのUSBポートにつなぐ

[issued: 2008年9月号]

Stefano Palazzolo  イタリア

MIDI(musical instrument digital interface)バスをパソコンのUSBポートに接続する方法を紹介する。図1の回路では、この接続に英FTDI(Future Technology Devices International)社のIC「FT232BM」を使用している。同製品は、USBとUART(universal asynchronous receiver transmitter)間のインターフェースを担うICであり、特にプログラミングを必要としないという特徴がある。

図1 USBとMIDIのインターフェース変換回路
図1 USBとMIDIのインターフェース変換回路

 この回路において、USBの信号はIC1(FT232BM)に直接接続する。IC1からMIDIバスへ、またMIDIバスからIC1へのシリアル送受信信号は、それぞれIC2、IC3によってMIDI用の電流信号に変換される。複数のMIDIバスを接続する場合には、IC4のEEPROMを利用する。

 この回路を利用するに当たって、新たにプログラムを記述する必要はない。ただし、2種類のドライバソフトをパソコンにインストールしておく必要がある。1つはVCP(Virtual COM Port)ドライバであり、これはFTDI社のウェブサイトからダウンロードできる(http://www.ftdichip.com/Drivers/VCP.htm)。このドライバにより、FT232BMがCOMポートに割り当てられ、USBとのインターフェースが可能になる。同ドライバをインストールする際の注意点は、アーカイブデータに含まれるftdiport.infというファイルの中のボーレート(baud rate)に関する記述を書き換え、FT232BMのボーレ-トを3万1250ボーに設定することだ*1)。その上で、3万8400ボーで動作するようVCPを設定する(実際のボーレートはftdiport.infによる設定のとおり3万1250になる)。

リスト1 ボーレート変更後のftdiport.inf(変更個所のみ抜粋)
リスト1 ボーレート変更後のftdiport.inf(変更個所のみ抜粋)

 もう1つインストールしなければならないのが、VCPシリアルポートがMIDIポートとして見えるようにし、接続されたMIDIバスを認識可能にするドライバである。このような目的のドライバはインターネット上で数多く見つけられる。その一例がローランドのシリアルMIDIドライバである(http://www.roland.it/dow_drivers/for_win/serial32_wxp2k.exe)。このMIDIドライバはCOM1またはCOM3に割り当てればよい。

 リスト1はftdiport.infにおけるボーレートの設定を3万8400から3万1250に変更したものである。この変更は、VCPドライバのインストール前に行わなければならない。

脚注:
  • ※1…"FT232BM Designers Guide, Version 2," FTDI, 2002/2003

Sponsor Links [ PR ]

関連情報  by  Supplier Showcase

EDN RESOURCE CENTERpowered by Supplier Showcase

SPECIAL CONTENTS [ PR ]

最新ニュース

このコーナーのバックナンバー

キーワードタグ一覧