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鉄井 亮一 |
PDP(プラズマディスプレイパネル)開発の第一人者で、“カラーPDPの生みの親”とも呼ばれる元富士通研究所フェローの篠田傳氏は、現在、自らベンチャー企業「篠田プラズマ」を立ち上げて、次世代超大画面ディスプレイ技術「プラズマチューブアレイ」の開発を進めています。直径1ミリ、長さ数メートルほどのプラズマチューブを並べることで、曲線形状も実現できる超大型の新ディスプレイの実用化に向けて、新たなチャレンジを行っています。
篠田氏は広島大学大学院を修了後、富士通に入社しました。以後、一貫してPDP開発に従事しています。かつて氏にお会いした際、昔のことを振り返り、「たまたまPDPという技術に出会い、研究開発を行うことになった。正直、当初はPDPに対してそれほどの思い入れはなかったが、研究開発を続けていくに従って、これまで誰も実現できなかったカラーPDPを作ってみたいと強く思うようになった」と話していました。
最近、「やりたいことがない。やりたいことが見つからない」という若い人が増えているようです。それに対して篠田氏は、「やりたいことはそう簡単に見つかるものではない。ただひたすら目の前のことに対して一所懸命に取り組み続けることで、本当に自分のやりたいことが見えてくる」と述べていました。さらに同氏は、「そうした思い入れによって新たな技術が生まれる。まさに『技術は愛』である」と語っていました。
このことは、何も技術開発に限った話ではありません。成功に向けては、資金や知識なども必要ですが、取り組むべきことに対して、自分がどれほどの思い入れを持って取り組むことができるか、まさに「愛」があるか否かが最終的には決め手になると思います。
以前勤めていた会社の上司に、「雑誌は雑に作るから雑誌っていうんだ」と言われて閉口した覚えがあります。雑誌づくりにも「愛」は必要です。編集作業は締め切りによって打ち切られることも多いのですが、最後の最後まで「最良のものを作りたい」という意思を持ち続けることが大事です。読者の方にとって有益な情報を提供すべく、質や量はもちろんですが、思いのこもったコンテンツ作りを目指して、本誌やウェブの編集に励んでいきたいと考えています。
(鉄井 亮一 r.tetsui@reedbusiness.jp)
新しい技術情報や製品情報に触れ、技術者の皆様に役立つ内容の記事を企画、取材、執筆するという有意義な業務です。世界各地域に編集部を擁するワールドワイドなEDNは、編集記者のほとんどが貴方と同じ技術者出身です。
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| 鉄井 亮一 | |
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