MAGAZINE ARTICLES
|
|
ここでは、現在、開発中の技術、すでに市場に出ている製品などをいくつか取り上げて紹介する。それにより、プリンテッドエレクトロニクスの現状を示すことにする。
●日用品や玩具
導電性インクに関する豊富な特許技術を有する米T-Ink社は、プリンテッドエレクトロニクス分野におけるパイオニアである。同社は大規模な設計や試験サイクルを必要としない民生機器、パッケージ、広告分野をターゲットとしている。同社の技術は、スイッチ、ワイヤー、ボタン、スピーカ、照明、電池の分野で、インク技術を用いたタッチ操作型アプリケーションを実現する。
有名な製品としては、米Hallmark Cards社向けの対話型テーブルクロス、米McDonald社向けのテーブルマット、ラジオ内蔵枕、対話型ゲームなどがある。また、同社は子供に単語のつづりや計算を教えるための教育用玩具のシリーズも提供している。
●有機ELディスプレイ
従来の液晶ディスプレイとは異なり、有機EL(organic electro luminescence)ディスプレイはバックライトを要さず、応答が高速で消費電力が少ない。この有機ELディスプレイにもプリンテッドエレクトロニクスが利用されている。
有機ELディスプレイでは、複数の層を形成する印刷プロセスにより、平らな媒体に行列の形で有機化合物を沈着する。有機化合物はフレキシブルな素材や布地などを含むさまざまな基板にプリントすることができるので、巻き上げ式ディスプレイや着用可能なディスプレイを作成することが可能である。なお、有機ELディスプレイの欠点は、有機材料の一部の色の寿命が短いことだ。
●電子ペーパー
電子ペーパーも、プリンテッドエレクトロニクスによって実現されるディスプレイ製品の1つである(図2)。電子ペーパーの画像は、カラーマイクロ粒子の移動によって実現される。この粒子は、プリント技術を用いて形成したトランジスタとコンダクタのアクティブマトリックス方式バックプレーンに帯電したものだ。電子ペーパーは電気泳動ディスプレイとも呼ばれ、通常の紙のように光を反射し、双安定性を持つ。電力を消費することなく、文字や画像を保存することができる。
英Plastic Logic社は最近、ドイツのドレスデンに、米E Ink社製の電気泳動フィルムをベースとしたフレキシブルディスプレイの製造工場を開設した。この工場では、柔軟性を持つアクティブマトリックス方式のディスプレイモジュールを、「どこにでも携帯でき、どこででも読める」電子リーダー製品向けに製造する予定である。
●医療分野での応用
現在、医療分野では患者のほぼ半数が誤った用法で薬品を服用しているという問題が起きている。この分野には、プリンテッドエレクトロニクスを適用できるところが多数存在する。すでに、薬品配布における問題点の改善を目的としたセンサーや、電池付きのインテリジェントなパッケージなどがプリンテッドエレクトロニクスを利用して製造されている。
スウェーデンCypak社は、IPP(intelligent pharmaceutical packaging)として知られるカード型のブリスタパック(薬品の形に合わせて成形されたプラスチックパッケージ)向け薬品配布システムを製品化した(図3)。同システムはブリスタパックから取り出された薬の数とその時間を記録し、後にリーダーによってその値を読み出せるようにしたものだ。このシステムでは、患者に薬を服用する時間を知らせるように、パッケージにプログラムを含めることができる。また、肉体的/精神的状態に関する簡単な質問事項に対し、厚紙上にプリントされた回答キーを押すことで患者に回答してもらえるようになっている。
●ラボチップ
米Bioident Technologies社は、生命科学向け光エレクトロニクステスト装置のベンダーである。同社は、プリンテッドエレクトロニクスを用いた半導体をベースとするマルチウェルチップのプロトタイプ「PhotonicLab Platform」を発表した。これはラボチップ(lab on chip)と呼ばれるデバイスの一種であり、実験機能を実行するためのテスト用薬品を格納可能な1インチ×3インチ(約2.5cm×7.6cm)のナノタイタープレート(nanotiter plate)を備える。このプレートは、Bioident社がプリント半導体技術をベースとして開発した、各ウェルの下に1つの画素を持つ光検出器アレイを搭載している。このアレイは光を電気信号に変換し、複数の薬品を同時かつリアルタイムに解析することができる。
同システムでは、通常のマイクロプレートやバイオチップリーダーでは必要となる高精度な変換段が不要である。有機半導体をベースとしたBioident社の技術を利用することで、光の放射/検出機能を、ガラスを含むどのような表面にも直接プリントし、オンチップでの解析/診断が行えるようになる。
●スピーカ
スピーカは、機械的な動きを伴う。そのため、プリンテッドエレクトロニクスの応用分野としてはやや考えにくいものの1つであった。しかし、ミッドスウェーデン大学のPaper Fourプロジェクトに携わる研究者らは、ユーザーが触れると、それに反応して、録音された音声を発する対話型ペーパー広告掲示板を開発した。その機能を紹介するビデオをhttp://mkv.itm.miun.se/projekt/paperfourで見ることができる。
同プロジェクトの研究者らは、導電性インクを用いた電磁石をプリントし、紙をポスターボード上の穴を覆うように引き伸ばすことでプリントスピーカを構成した。この電磁石に電流が流れることで振動が発生し、音を鳴らすことができる。大量な需要があれば、この広告掲示板は安価な使い捨て型とすることができる。
2 多種多様の活用例
制御盤の製造において、CAD図面から2次元測長することができます。測長したデータを加工機へリンクする…
ものづくりに投入されるテクノロジーは複雑かつ高度となり、製品開発の段階で検証すべき物理現象も広範囲で…
ものづくりに投入されるテクノロジーは複雑かつ高度となり、製品開発の段階で検証すべき物理現象も広範囲で…
ものづくりに投入されるテクノロジーは複雑かつ高度となり、製品開発の段階で検証すべき物理現象も広範囲で…
ものづくりに投入されるテクノロジーは複雑かつ高度となり、製品開発の段階で検証すべき物理現象も広範囲で…
診断ドリブン歩留まり解析で原因をより早期に特定
65nm以下の先端テクノロジ・ノードで開発されているICは、わずかな製造ばらつきがICの性能低下や故障を招く原因になります。さらに、設計に固有なフィーチャーに影…[メンター・グラフィックス・ジャパン]
ソリューション・ブリテン2010年No.1 DAC IC
アナログ・デバイセズの最新のD/Aコンバータ(DAC)をご紹介します。電流出力DAC「AD9726」、最大60Vの出力範囲の高精度DAC「AD5501」と「AD…[アナログ・デバイセズ]
圧力センサを用いた液位監視
今日、液位監視は、自動車、オイル、水、ガスなど、多様な産業分野で重要な役割を果たしている。本稿では圧力センサを用いて液位監視システムを自動化する方法のほか、A/…[ナショナル セミコンダクター ジャパン]
トランスインピーダンス・アンプ設計のための留意点
ナショナルのフルスイング出力電圧帰還アンプ「LMH6611」を用いた、シンプルなトランスインピーダンス・アンプ(TIA)設計を紹介。[ナショナル セミコンダクター ジャパン]
5Aを供給する、4mm×4mm QFN、15VIN、4MHzモノリシック同期整流式降圧レギュレータ – デザインノート467
LTC®3605は高効率モノリシック同期整流式降圧スイッチング・レギュレータで、4V~15Vの入力電圧から5Aの連続出力電流を供給することができます。その小型4…[リニアテクノロジー]
簡単な並列接続により16Aを供給するデュアル8A DC/DC μModuleレギュレータ
■1個のパッケージに収められた2個の独立した8Aレギュレータ・システムLTM4 616はデュアル入力、デュアル出力のD C/ D CModuleレギュレータで、…[リニアテクノロジー]
LCフィルタの高周波減衰量を向上させる
標準的なPi 型フィルタ(Chipcon製開発キットの多くで使われているようなもの)では不十分な場合に、高調波をさらに減衰させるために使用できるT型LCフィルタ…[日本テキサス・インスツルメンツ]
エミュレーション: ハードウェア/ソフトウェア協調検証を可能にするエミュレータをASIC検証へ適用することによってテストを非常に高速に実行でき、シミュレーション…[日本イヴ]
システムレベル・仮想プラットフォームを手早く構築するためのトランザクタからなる仮想コンポーネント・ライブラリをご紹介します。ZeBuの仮想プラットフォームは、M…[日本イヴ]
電磁波解析専用ソフトウェア PAM-CEM
電磁波関連機器・部品の解析設計を支援する電磁波解析専用ソフトウェア(CAE)です[特長]・「EMC・EMI問題への対策」を支援 有限差分時間領域法(FDTD)の「PAM-CEM/FD」または有限要素時...[日本イーエスアイ]
|
アナログ電子回路コミュニティ
技術者のための掲示板サイト |
|
Design Hint&Tips
アナログ設計回路の基礎から最新技術動向まで |
|
最適なソリューションを提案する パナソニックの最新キーデバイス パナソニック エレクトロニックデバイス |
|
MCU EXPO.COM
MCUの総合情報サイト |
|
Green Power Solution
電源IC & アナログ情報サイト |
|
FPGA Insights
FPGAの総合情報サイト |
|
ANALOG TECH & INFO
アナログ半導体の総合情報サイト |
|
特集 カーエレJAPAN |
|
特集 ET 2009 |