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2003年07月09日
アンソフト・ジャパン、3次元電磁界解析ツール
改良版を発売――外部ツールとの連携を強化
 アンソフト・ジャパンは、高周波を扱うデバイスの設計に向けた3次元電磁界解析ツール「HFSS」の新バージョン「HFSS V9.0」を発売した。外部ツールからの解析モデルの取り込みを簡単にしたことなどで、同社従来品「HFSS V8.5」に比べて使い勝手を高めたという。導波管やアンテナ、プリント基板、ICパッケージなどの設計に使える。

 今回は大きく3つの改善を行ったという。第1に、解析モデルに対する有限要素メッシュの作成アルゴリズムを改善した。この結果、市販のEDA/CADツールから解析モデルを取り込んで電磁界解析を行うときの作業が簡単になった。従来は、取り込んだ解析モデルに対して実際には電磁界解析できないメッシュを作成してしまうことがあったという。このため取り込んだ解析モデルをHFSSの3次元モデル・エディターでユーザーが手直しした上で、再度メッシュを作成する必要があった。
 第2に、解析モデルの作成を自動化するマクロをVisual BasicやJavaといった標準的な言語で記述できるようにした。従来は「HFSSマクロ」と呼ぶ専用言語で記述する必要があった。
 第3に、グラフィカル・ユーザー・インターフェースをウインドウズの標準的なアプリケーションに近づけた。従来は、ユニックス(UNIX)のグラフィカル・ユーザー・インターフェースであるモチーフ(Motif)をベースにしていた。「ウインドウズ・ユーザーが直感的に操作できるユーザー・インターフェースに変更した」(同社)。
 このほか、「日本語マニュアルを用意したこと、解析結果をNMF(neutral model format)で出力できるようにしたことも今回の特徴である」(同社)という。

 動作環境はウインドウズNT/2000もしくはSolaris、HP-UXを搭載したコンピューター。価格はノード・ロック・ライセンスで590万円から(3ヶ月の保守料金を含む)。オプションは、解析モデルのパラメーター掃引と最適化機能、感度・統計解析機能を追加する「Optimetrics」が180万円から。解析結果をHSPICE、PSpice、SpectreRFなどの回路シミュレーターが扱えるフォーマットの回路モデルとして出力する「Full-Wave Spice」が240万円から。市販のEDA/CADツールから解析モデルを取り込む機能を追加する「AnsoftLinks」も用意した。米ケイデンス・デザイン・システムズ社や米メンター・グラフィックス社、米シノプシス社、図研などのEDAツールからデータを取り込むツールの価格は、それぞれ110万円程度、STEPやIGESフォーマットのCADデータを取り込むツールの価格は80万円。(薩川 格広)



連絡先: アンソフト・ジャパン、電話045-474-2201
詳  細: アンソフト・ジャパン(ホームページ)


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